コアマガレビュー:PONPON『Positive!』 ホットミルクコミックスシリーズ260

Positive! (ホットミルクコミックス 260)

Positive! (ホットミルクコミックス 260)

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前作『Start Up!』に続く、PONPONの2冊目の単行本。各話の掲載元は今は亡きコミックメガプラスで、後継誌のコミックゼロエクス創刊号からも1本収録されている。
全体感を説明すると、女の子の顔はまぁ可愛いんだけど、トーンワークが大雑把過ぎたり、描き文字の形状が単純すぎて画面から受ける印象が硬い。特に肉体の陰影を直線的で角ばった形のトーンで表現するのは色気をかなり削いでる。もう一つ問題なのは亀頭の形状が明らかにヘンで、このままでは画面にチンコを描いても絵のエロ度が上がらないどころか、読者を萎えさせる結果になりかねない。それでもこの単行本で最も古い「GOGO! すいーとたいむ」(メガプラスvol.5掲載)と他の収録作を比べるとだいぶ良くなってるのは判るので、今後はさらに作画に手間を掛けて欲しいところ。
あとがきで作者が「読者にこの中から一人でもお気に入りの娘を見つけて頂けたら」と書いてるので表明すると、「えいとふぉう」に出てくるタカ姉ちゃんかな。この単行本で唯一の太眉ヒロインなんだけど、年上ヒロインに若干の垢抜けなさを感じさせるこの属性を付加するのはなかなかアリですね。