最近

読む方では、積んでた明智抄『女の十字架』(短編集)をようやく消化した。表題作は女にとってブスであること・美人であることが何なのかってことをあまりにもストレートに、そして明智流の過剰なほどの演出を散りばめて描いていて恐ろしいですね。この単行本、出たのは90年なんだけど、4つの収録作品の発表年代が82年(女の十字架)・83年(女の勲章)・84年(若人の倫理)・90年(音痴殺人事件!?)という飛びっぷり。僕が読んで一番面白かった表題作は、雑誌発表から8年たってようやく単行本化という日の目を見たわけだ。