扉の外読んだ。

ラノベ読んだの久しぶりですな。
集団に所属することを拒み、あらゆる社会的なしがらみから抜け出すことによって、真実の個を獲得しましたよ、ウザかった女子も可愛く見えますよって話。でもその結果、主人公も元ウザかった女子であるところの和泉さんも食料を調達できなくなって死んじゃうって展開に至るっぽいので、「でもいいの? ホントにそれで」と僕は思ってしまうし、主人公と和泉さんもラストシーンでは「真実手に入れたぞー」って感じで盛り上がってたけど、20分位したらやっぱり考え直しちゃうんじゃないかという気がする。

だって主人公は、まともな生活が送れなくなることを恐れて嫌いな親元に我慢して留まってたような人間なので、「死んでもいい」って思想にたどり着くにはかなりのブレイクスルーがいると思うんだけど、そういう部分がキッチリ書いてあるわけではない。だから、久しぶりに夜空を見られた開放感と、可愛い女の子と一緒にいますよって精神的高揚で、一時的に自身の置かれている状況から目をそむけているだけのようにしか見えないんですよね。

まぁでもこれはラノベなんだから、あと何ヶ月かしたら続きが出るって事も十分ありえるわけで、現時点での終わり方に文句をつけるというのもあまり意味のない行為ですよね。昔ハルヒ読んだときも続きが出るとは思わなかったし。